私の在宅医療(第7回 在宅を担う皆さんに期待すること)

皆さんに質問させていただきます。「在宅あるある辞典」ということです。”在宅にあって病院にないもの”は何だと思いますか?

では”病院にあって在宅にないもの”はあるでしょうか。私が思うのはナースコール。パッと思い浮かぶのは、ナースコールや詰め所で見るモニターとか。

では”どちらにもあってはならないもの”は何でしょうか?これも考えてもらいたいと思います。”あってはならないもの” “だけどやってしまっていること”はたくさんあるのです。皆さんの答えは各々あると思います。みんなで考えていってもらいたいと思っています。そうした視点で見ていってもらいたいと思います。今後、次の時代を担う皆さん、これから在宅を担う人たちへの課題ということです。

昨年研修に行った「ゆうの森」において出てきたのですが、理念・組織・人材についてです。今後の在宅を支えるのはまず理念、志、これがはっきりあって、それを支える組織があって、そこに人材を集める。そういう組織と人材という関係の中には、「食っていける」「子育てができる」「生活ができる」ということがポイントになっています。

生活するために理念をなくしてしまってもダメなんです。だけど理念を掲げながら生活もできていく。そこにはそれを支える組織がいるわけです。これまで私がやってきた中ではできていない、欠けている。次を担う世代の人たちはそのことも考えて、でも志は落としてほしくない、消してほしくない。絶対志は持ってほしい。最期まで貫く志を持ってほしい。

「志をなくす」とか、「こころを折ってしまう」ことは病院にも、在宅にもあってはならないことだと思います。志を持って人が集まって、やっていく。その人たちが食べていける、生活していけるという組織と運営の形式を取っていくことが今後の在宅医療については重要だと思います。そのためには私みたいに、自分が突出するというか、突っ走って、皆さんには「勝手についてこいよ」と、「ついてこなかったら踏みつけてもやっていく」というようなやり方は今後変えないと絶対ダメです。

反省しています。反省していても、僕にはたぶんできないので、皆さんにお譲りするということで、次の在宅を担っていっていただきたいと思います。これからは、皆さんの時代です。「やりたいように、志を持って、持続可能なシステム・組織を作って」進んでください!

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